2017.01.15

「正比例」の数学を読んだ。

「正比例」の数学――線形代数学の基礎理論案内

「正比例」の数学――線形代数学の基礎理論案内

先日参加した大学図書館のブックハンティングツアーで選んだ本の中から一冊を読んで推薦文を書かなければならない。その締め切りが明日だったので今日読んで、推薦文を以下のように書いた。

講義で指定される数学の教科書は、定義と定理の証明ばかりが並んでおり、これを読んでも理解することは難しいでしょう。しかし、噛み砕いて易しく説明してくれる数学の本もありまして、この本はそういった数学書の一つで、線形代数学について書いてあります。

線形代数学は小学校で習った「正比例」という概念を n 次元へ拡張したものです。n 次元に拡張するにあたり行列式固有ベクトル固有値という新しい概念が現れましたが、なぜこれらの新しい概念を考える必要があるのか、「正比例」という観点から丁寧に解説しています。

薄いので一日もあれば読めてしまいます。線形代数学についてイメージが冴えないひとにお勧めです。

午後は精霊の守り人を見ていた。