「正比例」の数学を読んだ。
- 作者: 瀬山士郎
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 単行本
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先日参加した大学図書館のブックハンティングツアーで選んだ本の中から一冊を読んで推薦文を書かなければならない。その締め切りが明日だったので今日読んで、推薦文を以下のように書いた。
講義で指定される数学の教科書は、定義と定理の証明ばかりが並んでおり、これを読んでも理解することは難しいでしょう。しかし、噛み砕いて易しく説明してくれる数学の本もありまして、この本はそういった数学書の一つで、線形代数学について書いてあります。
線形代数学は小学校で習った「正比例」という概念を n 次元へ拡張したものです。n 次元に拡張するにあたり行列式や固有ベクトル・固有値という新しい概念が現れましたが、なぜこれらの新しい概念を考える必要があるのか、「正比例」という観点から丁寧に解説しています。
薄いので一日もあれば読めてしまいます。線形代数学についてイメージが冴えないひとにお勧めです。
午後は精霊の守り人を見ていた。