2018.10.30

青ブタの原作を読み始めた。青ブタを見て、鴨志田一という作家の存在を意識し始めて、前作のアニメ化であるさくら荘のペットな彼女も見直したので、鴨志田一の直筆の文章が気になっていた。かなり癖が無く、するすると読めた。ラノベには癖の強めの文章があるが、これはかなり平坦な部類だと思う。もっと癖が強いのかと思っていたのに意外だった。逆にこの平坦な地の文が主人公の変態紳士的発言を際立たせて良い塩梅だとおもった。地の文で変態紳士的な思考が解説されてキャラクタが普通のことを喋る、というのが良くあるけど、その逆をやるから主人公のクレバーさがかなり際立つように思った。

読んでいるとやっぱり涼宮ハルヒの憂鬱を思い出した。キョンくんもクレバーで、論理的であるゆえにわざと会話を拗らせるような癖があって、かなり影響を受けてるなーとおもった。おれはこういう頭の良い主人公のラノベが好きだったんだといまさらに自覚をした。さらに言えば、この頭の良さを活用して女の子を助ける主人公が好きなだったなーと、高校のとき以来忘れていた感情を思い出した気がした。