出張の主目的であるQCon New Yorkは24日からだった。朝起きて準備をして出かける。
オープニングのキーノートを聞いて各トラックの気になる講演を思い思いに聞きにいく。Frontend for AIという講演が面白かった。Frontendはもはやユーザーだけが触るものではなく、AIによる操作もあるので、ユーザーとAIの操作がコンフリクトすることがあり得るから、そういう場合のアーキテクチャは何を選ぶべきなのか、コンフリクトはgit的なアプローチで解消しようという議論をしていた。こんなこと日本では誰も議論していないけれど、聞けばその通りで、当然考慮すべき事柄であると分かった。海外の先進性を目の当たりにして感激した。
HashiCorpのleaving the ivory towerという講演もとても興味深かった。ivory towerというのは直訳すると象牙の塔で、役立たずの研究とか現実離れした研究とかという意味のようで、心当たりがある。大学院から卒業したときに研究を続けたかったが就職して諦めてしまった。研究的なアプローチを仕事で取ろうとしたこともあるが、コストに見合わないということも分かってくるのが社会人なので、いよいよ何もやれてない。HashiCorpでは研究者がサーベイとプロトタイプの実装までを行い、エンジニアは最終的なサーベイ結果を理解してプロダクトまで落とし込むようだった。これはわたしが就活のときに思った理想的な工学的なやり方だ。自分の感覚がとても正しいことや、こういう理想的な働き方によって世の中に良いものを実現している彼らを尊敬した。同時に自分が向かう方向性もなんだか見えた気がして嬉しい。
先輩とビールを飲みながら海外カンファレンスの素晴らしさを喋り合って楽しかった。夕飯はSUSHIを食べた。ほんとうにコテコテな寿司が出てきて笑った。
これはアメリカの寿司 pic.twitter.com/ckS1fbKjlc
— ろにゃ (@roronya) 2019年6月25日