2019.08.18 ダブルタックのダブル仕立て

土曜日は川崎まで服を買いに出かけた。奇天烈な柄シャツが欲しかった。好みのものがあったので二枚買い付けた。薦められたパンツも買った。古臭い薄緑でダブルタックのダブル仕立てだった。レトロで良い。ペイズリー柄のシャツと合わせて秋に着ようと思った。

その後、恵比寿に映画を観に行った。恵比寿ガーデンシネマは初めて来た。小さくて狭くて内装が綺麗でガーデンプレイスの端っこにそっとあった。映画のラインナップも知る人ぞ知る風で大人になったきぶんだ。この場所に来ただけで特別なことをしている感じがあって良い。ニューヨーク公共図書館を観た。出張から戻ったあともなんとなくTwitterでニューヨークの出来事を調べ続けていると引っかかったのがこの映画だった。誰かが十代の頃に見たかったと言っていてなおさら気になった。

ドキュメンタリーだった。ドキュメンタリーは苦手だった。見方が分からないのだ、と言うと観て感じたものが全てなんだろうけど。ドラマやアニメは脚本を先読みして、それを裏切られたとき、立てた予測が偏見にまみれていることに気づくのが良い、と思っているがドキュメンタリーの筋書きは読めない。図書館を運営するひと訪れるひと公演するひとニューヨークの街並みがアトランダムで(ほんとうはアトランダムでは無いのだろうけど)で流されていく。

大学の図書館を思い出していた。大学の図書館のあり方について真剣に考えている図書館だった。24時間使えた。やんちゃなFラン大学生が夜中に押しかけて散々散らかしても深夜営業をやめない強い図書館だった。

Fランを地でいくやんちゃなやつらより、夜通し勉強するちょっと世間よりずれた子の肩を持つ、そういう図書館だった。

日曜日は雑司が谷の手創り市に行って食器を買った。花が咲き乱れたような美しい器を見つけて買った。