2017.10.03

仕事をサボって東京駅周辺を歩いていた。差し迫った仕事が無いのでゆっくりと時間を潰している。〆切が迫るまで集中出来ないのなら、〆切が迫るまで仕事はやらずに、自分の時間として捉えた方が良いのかも知れない。

だから、昨日は会社の喫茶店で4時間くらい本を読んでいた。森博嗣のS&Mシリーズを読み切ろうと思ったのだ。「笑わない数学者」を読んだのは4年前だっだと記憶している。当時僕はホテルの夜勤のバイトをしていて、夜の時間潰しに読んだ何冊かの本のうちの一冊だったと思う。好きだったブロガーが影響を受けた本として森博嗣の小説を紹介していたので、僕も読もうと思ったのだ。しかし、当時の僕には森博嗣の小説はイマイチだった。ミステリィがだめだったし、なんとなくキャラもキザだった。

そうは言ってもやはり名作と名高いので、いつか全巻読んでやるんだと思っていて、今は読書のモチベーションが非常に高いので、やってみようと思った。

それで、改めて読むと良い本だと思えた。犀川創平の崇高な精神が羨ましかった。3年間の研究活動の賜物だろう。大学院時代の自身の純粋さを思い出した。勉強したいことに無限に時間を割くことができたあの3年間は、予感通り、人生で最も貴重な記憶になっている。