2017.10.17

眠れないので駄文を書くことにする。

 

貯めていたサクラクエストを見た。少女たちはみな田舎で過ごすことを選んでしまった。僕はそれを諦めだと思う。

僕にとって田舎に残ることは諦めだった。高校の時から漠然と自分は東京に出て行くのだと思っていた。高校受験の失敗と大学院編入の挫折で、それが叶うにはずいぶん長いこと掛かってしまったけれど。

長いこと居たせいで仲間がたくさんできた。居酒屋の店長や長野で就職した大学の先輩、あとは結婚した同級生の女の子とかバイト先の人とか。そういう人たちと何度も何度も会って美味しいものを食べて楽しい話をして居たら、僕も長野に残ってもいいなと思えた。長くて寒い冬も短くて暑い夏も好きだった。でもやっぱり就職活動の時は東京の会社を選んだ。採用が決まって東京行きが確定して、やっとみんなが遊んでいるオンラインゲームに参加できるような気がしていた。

実際のところ「東京の生活」というゲームは「田舎暮らし!2」だった。食べなきゃ死ぬ寝なきゃ死ぬ働かなきゃ死ぬ設定は同じのままランキング形式が導入された。あらゆるコンテンツの上限が解放されていて手を伸ばせば触れることができた。