2018.05.15

昨日は上期のキックオフだった。おれの会社は、1年の始めや上期と下期の始めにキックオフイベントをして振り返りや戦略共有をする。振り返りはつまり表彰で、おれは去年やっていた仕事が評価されてチームで登壇した。「こんな仕事ぶりでも評価されてしまうのか。」と拍子抜けした部分もある。だけど一年働いて色んなひとの仕事を見たら、「おれがやってた仕事は新しい取り組みだったんだ」と思えるようになった。1年目にしてはよくやったのだ。

というわけで時計を買った。10万円ぴったりだった。どの商品も4桁以下は全て0だった。利益率とかが細かく計算されて”ない”のがよくわかる。高級時計というのはプライドや地位を示すための物なのだなあと、感覚では分かっていたけど、支払いのときに改めて、電卓を見せられながらおもった。

SEIKOの機械式時計で以前から目を付けていたモデルがあった。それの限定モデルが美しいなあとも思っていた。だけど品薄らしく手に入らなそうだった。それが、日曜日に西武に行ったら置いてあった。「月曜日にこいつを付けて登壇しろということなんだろうなあ。」と勝手なドラマチック妄想をしてしまった。

SEIKOが最初に作った懐中時計がベースデザインになっているからレトロな雰囲気があるけれど、青琺瑯ダイアルのぬめりのある艶の妖しさにモダンな印象も感じる。秒針の三日月の装飾が青に良く映える。

1年目の仕事はこの三日月だったんじゃないか、とかまたドラマチック妄想をする。満月ではなかっただろう。誰から見ても褒められるような綺麗な形の仕事ではなく、議論の余地があるちょっと変わったやり方をしたのだし。2年目は艶になりたい。