地元に戻る。松本の祖母の家に行くので、新宿からあずさに乗る。スーパーあずさはこないだ機体が新しくなった。乗り心地の改善に期待していたが、相も変わらずぐらぐら揺れる。簡易テーブルに置いたペットボトルはぽろぽろ落ちる。わたしはゲロゲロ酔う。二時間半ほど揺られて松本に着く。車中で神様のカルテ新章を読み始めた。この主人公が大好きだ。日々を立派に生きていると思う。この実直な主人公の生活を思うと、たるみがちな日々を引き締められる。
祖母の家に着く。80を超えた婆は元気そうだ。耳がつんぼになって久しい。相変わらず声が届かないので身振りでコミュニケーションを図る。遠い親戚だという子どもがやってくる。騒がしいが仕方ない。叔父がMamiya67を持っていけと言う。農作業小屋を探るとホコリだらけのアタッシュケースが出てきてその中にソイツは収まっていた。レンズはカビていてダメそうだ。ボディもシャッターが上がらない。使い物にならなそうだが、持って行けと言うので持ってきた。いつか直せるんだろうか。