2019.05.28 検証せずに作り始めることはもうない

土日にペーパープロトタイピングの本を読んだので早速実践した。ブラウザの枠だけ印刷した紙を用意して、UIの基本である近接・整列・反復・対比と平成のインターネットキッズとしての感覚を頼りに手書きでレイアウトしていく。サイトマップに迷ったがまずは省略した。ナビゲーションは作る画面数や構造が見えてきたら設計することにする。

まずは2案持っていった。正直このうちの片方が採用されると思っていたが、実際はこれでは仕事が出来なそうだ、となった。

次のPDCAも2案持っていった。このときはMECEに全画面作ったものと、その中から重要な画面だと思った画面だけに絞った案で試した。わたしが重要だと思った感覚が正しいのか擦り合せるのと、もし正しくなかったとしてもこの画面が重要であると指摘してもらう意図があった。これは意図通りに働き、わたしが選んだ画面も重要だが、この画面も欲しいのだという意見を引き出すことができた。

最後に1案持って行ってこれでどうか?と聞いたら全員これで仕事ができると言った。

ペーパープロトタイピングは強力な手法だと認識を改めた。やってみるまではわたしが考えた案のどれかになるだろうと侮っていたが、最終的に出来上がったものは全く考えていなかった案だった。こういう経験が良いエンジニアにさせてくれるんだろうか?少なくとも検証せずにいきなり作り始める事はもう無いなと思った。