2016.11.27

日中は DC 勤務で引き篭もりをする。4月に入った後輩を相手に、技術の詳細について喋ってみたら以前より納得をする様子。安心する。一周したみたいだ。

高校の物理の先生がいちばん最初の授業で大きなバネを弄びながらこう言った。勉強はこのバネみたいにぐるぐるやるのだ。フックの法則なんぞは覚えていないが、この言葉だけはよおく覚えている。以前にやったあれとは一体どういうことなんだっけと、疑問だらけになって、それで躊躇いなくそこへ戻ることができるのは、この言葉のおかげだと思う。戻っているんじゃなくて回っているんだって、上へは進んでいるんだって。今思えば知識のぐるぐるもあるんだけれど、気持ちの話なんだと思う。昔は難しと思いこんでいたものが身について自身の中で常識として定着する、そういう気持ちになったあとに改めて詳細を見返すこと。

彼も一周したんだと思う。しかしまだこの後に何重にもなっているんだけど、でもこの一周目の摩擦係数が一番高かった。