会社の同期たちと京都に来ている。入社以来、彼らとは半年に一度二泊三日の旅行をしている。観光目的では無かった。高級ホテルに泊まって広い部屋でダラダラし、気が向いたときに温泉に浸かり、夜は酒を飲みに街に繰り出す。戻ってきてから最近作ったものとか調べたものを喋るLTをする。
おれはダラダラすることが苦手なので観光に繰り出した。源光庵に行ってみたかった。京騒戯画の聖地だ。迷いの窓と悟りの窓を使った演出が印象的だった。あの窓を見てみたい。地図で見ると金閣寺の北側にあり緑地に指定されている場所のすぐ隣にあるので、山を少し登ったところにひっそりあるのだろう、と思っていた。しかし、現場は住宅街の一角だった。
迷いの窓と悟りの窓はほんとうにあった。これを見て、かのシーンを思い描くアニメーターの偉大さに思いを馳せた。脳みそで考えたことを実現する力は何よりも尊い。
一人で観光地に巡るつもりだったが、同期2人が付いてきていた。1人は京都の地理に明るく「美味い飯屋がある」と連れて行ってくれた洋食屋は、米が美味く3杯飯を食らうことになった。
夜LT会をする。退職したやつ退職するやつノリノリで働いているやつ色々居て色んな話をした。おれも喋った。アニメの話は十八番になりつつある。
