2019.10.27 ゆとりのあるお嬢さん

写真教室の野外撮影実習だった。二日酔いで起きてなんとか支度をして10時に浅草へ向かう。

他の曜日のクラスの生徒も合同で実習だった。10時ギリギリに着くと、既にほとんどの生徒が揃っていたが、ぎこちなくしていた。1人だけニコニコと笑っている女子が居て、話しかけたいのに話しかけれずもどかしそうな雰囲気を出していた。後であの子に話しかけようと決めた。

実習現場は隅田公園だった。歩きながら隣の女の子に話しかけた。D5300の赤いボディを使っていた彼女である。金曜日同じクラスですよねーと言って名前と年齢を聞き出した。バリバリのOLと思っていたが、新卒1年目だと言う。1年目でこの写真教室の金額が払えるというのはなかなかゆとりのあるお嬢さんだ…。

実習は絞りやシャッタースピードの変化によって被写体がどう写るのか実験するというものだった。AVWatchで新しいレンズが出るとあらゆる絞り値で試写した画像が掲載されるやつだ…。二人一組になりなさいと言われて近くに立っていたおじさんと組んだ。カメラ歴は20年で、でもきちんと習ったことはないと言う。どうやら同じ金曜日のクラスのようだ。Pentax K3を持っていた。いいカメラだよね。

おじさんと二人で顔のアップを取り合うなどなかなか厳し目の実習をした。代わる代わる先生たちがやってきてこうしろああしろと教えてくれる。両目を使いなさい言われて意識した。右目でファインダーを覗きながら左目で被写体を見る。慣れると両目の意識を入れ替えながら視界をコントロールできるようになってきた。

先生たちが実習の様子を写真に撮る。構えがきちんとしていることに気が付いた。脇の閉まらないような構えは基本的にNGなのだと知る。

先生は今いる場所の撮影条件を露出計を見ずとも察することができるようだった。「たぶんF8の800で撮れる」などと会話している。これがプロか。ISO400を基準に露出の感覚をつかめるように訓練しよう。

実習後にみんなでお昼に行った。冒頭のコミュ力高そうな女子としゃべる。競合企業の営業の子だった。頭の良い子だった。研究の話で盛り上がって仲良くなった。