2019.05.25 薬指に光るものがある

大学の先輩と日比谷公園でビールを飲んだ。憧れの先輩だ。3年ぶりに会った。この先輩はわたしがまだ高校生だったとき、半年後に通うことになる大学のオープンキャンパスで出会った。先輩は笑いながら「おもしろいもの見せるよ〜」と言って隣の部屋にいる友達の通信を盗聴してブラウザにミラーリングして見せた。こういうことって本当に出来るんだ!と高校の僕は感動してチャリをこいで家に帰って、親に面白かったと話したのをよく覚えている。

久しぶりに会った先輩はなんとなく以前より気さくな感じで、陰キャ感が抜けている。薬指には光るものがあり、詳しく聞いてみると婚約する予定の人がいると言う。

先輩は楽しそうに彼女のことを話し始めたが、技術のことを話すときと同じくらいに楽しそうに話すから、度肝を抜かれてしまった。こういう恋愛もあるのか、と目から鱗が落ちたような気がした。

先輩は彼女のことを「一言で表すなら金・暴力・セックスの人」と言っていてヤバかった。同じ時代を生きているとは思えないびっくりエピソードが無限に出てくるので、わたしの頭はパンクしてしまった。