10時のあずさで松本に向かった。松本のばあさんの全身がガンに侵されているということだった。母親に言われて色んな予定をキャンセルして今週末戻ることになった。
ババは思ったより元気そうだ。言葉がハキハキしている。もうダメだから治療もせずにうちにいるのだと伝えられる。ただ、やはり弱っている。
2,3年前から少し弱ってきたかなと見えたので、なんだかんだ文句を言いながらも顔を見せに通っていた。毎度呪いの言葉を受けるので辛かったが、ちゃんと行っていて良かった。
体の外側までガンが出てきていると聞いて、ガンという病気の理解を得た。細胞が止めどなく増殖するということで何が起こるのか、自分はよく分かっていなかったようだ。
ババの枕元には何故かハリーポッターがあった。出張図書館で借りたらしい。人生の最後に読む本がハリーポッターで良いのか?人生の振り返りをするよりも新しい物語を読み進める精神に強さを見た。
何か言葉をかけようにも耳が遠くて言葉が届かないので諦めた。